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あぶまた味噌 創業120年、地元に愛され続ける味噌醸造元

食料物資の供給拠点、歴史地区・中野

新宿からほど近い東京都中野。青梅街道が生産地と消費地を結ぶ重要な役割を果たしていた明治時代、この地は農産物の集散地として発展を遂げ、みそ、しょうゆ、ソバなど、地の利を活かした製造所が点在するにぎやかな場所でした。時代とともに街の様相は変わりましたが、創業当時から青梅街道ぞいで営み続ける『あぶまた味噌』は、中野の歴史と伝統の味を現在に受け継ぐ貴重な一件として、多くの地元ファンに愛されています。

あぶまたを『油又』と表記していた時代の屋号看板。工場の壁から5代目の活躍を見守っている。
店舗入り口のディスプレイ。時代を偲ばせる品々が並び、ちょっとした歴史展示室風。

醸造元の直売所、その誕生秘話

『あぶまた味噌』は、『太田なわのれん』にも江戸甘味噌を納める醸造元。「メーカーとして販売店は持たない」。5代目社長の飯田又右衛門さん曰く、デパートや飲食店など、仕入れて下さるお得意さまへの礼儀として、長くその方針は貫かれてきました。ところがある日、デパートの人から「なぜ売らないの?」と逆に質問を受けた飯田社長。「これが時代の流れなのか」と、以後、本社のレイアウトを変更。アンテナショップ風の小売り販売を開始しました。

店舗の顔として入り口に構える大釜。実際にあぶまたで使用されていたもの。
味噌をはじめさまざまな調味料まで取り揃え、地元生活者の強い"味方"に。

土地の味、江戸甘味噌を自由な発想で食す

毎月30日と第2土曜日は特売を行う等、地域の方々に親しまれるよう普及活動を続けるあぶまた味噌。今年は、創業以来初めてとなる江戸甘の合わせ味噌の製造・販売も始めました。「江戸甘の食べ方を知らない人にも、おいしく食べてもらえるように」との願いが込められたこの製品。飯田さんのお勧めの調理法は具だくさんの"おかず味噌汁"。江戸甘味噌そのものをシンプルに楽しむにはなんと"カナッペ"!? 「こんがり焼いたバタートーストに、ぜひ一度塗ってみて!」。伝統と新発想の融合は、皆さんの舌でお確かめを。

そのまま使えて手間いらず、あぶまた初の江戸甘合わせ味噌。初心者はまずここから。
5代目社長・飯田又右衛門さん。「味噌は地域色の濃い食材。東京の味として江戸甘人気を復活させたい」。


株式会社 あぶまた味噌

〒164-0012 東京都中野区本町3-32-19
TEL. 03-3372-5211
営業時間:9:00〜17:00
定休日:土、日祭日
http://www.abumata.com/
〈旅のおまけ〉
創業当時を偲ばせるレンガの壁が、今も敷地内に残る。飯田社長幼少時代の思い出をはじめ、戦禍をくぐり抜けた地域の歴史まで、多くの記憶を刻んでいる。



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